構造材は「無垢材」と「集成材」どちらがいいの?ー木造住宅の話ー

こんにちは、山猫百貨店一級建築士事務所の山根です。

今回は、お施主様からもよく聞かれるこちらの話題を取り上げます。

 

『柱や梁の構造材は「無垢材」「集成材」どちらがいいのですか?』

 

家を建てるときにはみなさん気になっているようですね。

そこで、それぞれの特徴をまとめてみました。

 

まずは、「無垢材」「集成材」って、いったい何?という方へ。

 

「無垢材」とは?

・1本の木から製材してつくられた木材のことです。

「集成材」とは?

・製材した板(ラミナと呼びます)の繊維方向を平行に張り合わせた材のことです。

絵にしてみました。

集成材は張り合わされているのがわかりますか?

 

それぞれの特徴は、

 

「無垢材」

・品質にばらつきが起こりやすい(個体差が大きい)

・割れ、反り、収縮が集成材よりも生じやすい

・何よりも、1本の木からできている

「集成材」

・材の品質が安定している

・割れ、反り、収縮が生じにくい

・ラミナを接着剤で張り合わせている

 

「無垢材」は自然素材、「集成材」は木材からできた木質材料、そんな感じです。

では、どちらがいいのか?

 

それは、、、、、

 

【どちらがよい、ということはない】

 

というのが僕の意見です。

なんかすみません、こんな答えで。。。

 

 

「集成材」は絶対だめ、と言う方もいますが…。

その方の多くは接着剤に対する懸念です。

無垢材・集成材どちらも扱っている材木業者から資料を取り寄せたり伺ったりして集成材に使用する接着剤について調べたことがあります。

その中での僕の判断ですが、耐久性も健康への影響も特に問題ないと思っています。

(※体質的に化学物質に過敏に反応する方は注意したほうがよいかもしれませんが。)

気温変化や風雨などの厳しい状況に耐える必要のある航空機や船舶にも接着剤は使われてますしね。

この写真の柱は集成材です。

 

「無垢材」なら安心だ、と簡単に思ってしまうことはかなり危険です。

1本の木を切り倒しても、柱や梁などの構造材になるには十分乾燥させることが必要です。

乾燥の仕方や含水率(木材に含まれる水分の割合。15~18%程度が適正。)のチェックも重要です。

また、樹齢が若すぎてもNGです。

「無垢材」は自然素材なので品質のチェックが大切です。

なのでそれらの知識に長けた信頼できる設計者や施工業者に依頼することが何よりも大切ですね。

 

コストは一概には言えませんが「無垢材」のほうが高くなるでしょうか。

でも、住宅1軒全て無垢材にしてもおそらくみなさんが思っているほどの価格差はないのでは?と思います。

「集成材」は外国産材のイメージが強いですが、国産材もあります。

ヒノキやスギもありますよ。

 

ここは見せる柱・梁だから「無垢材」にしよう。

大きな空間をつくりたいからそこには「集成材」の梁を使おう。

自然の風合いがいいなぁ、だから「無垢材」にしたい。

地元でとれた杉の「無垢材」を使った家に住みたい。

そういう選び方でいいと思っています。

 

「無垢材」「集成材」かということだけでなく、構造計画や、耐久性に関わる設計・施工がきちんとできているか、ということのほうが大事です。

山猫百貨店一級建築士事務所ではそれぞれの住宅の構造やお施主様の意向などを総合的に考えて「無垢材」「集成材」も使用しています。

個人的な好みだけで判断すると、「無垢材」が好きです。これは単なる好みですけどね。

 

というわけで、「無垢材」「集成材」【どちらがよい、ということはない】でした~。