構造補強―「つづく家」現場レポート01―

滋賀県大津市のリノベーションプロジェクト「つづく家」。

調査のために解体をしたことは以前のblogで書きましたが、それを踏まえて設計をし、現在は工事が進んでいます。


この敷地は中古物件として売られていたお家をお施主様がご購入。

前の住人がたくさん樹木を植えていたのですが、この際思い切って樹木を整理しました。

リノベーション工事(一部増築)なので地鎮祭はしていません。が、既存の樹木の伐採前に神職の方にお祓いをしてもらいました。

(僕は知らなかったのですが、工務店さんが教えてくれて、この地域では柿の木を切るときはお祓いをしているとのことです。)

そして、伐根(根を掘り起こすこと)。

これで庭がすっきりしました!

 

内部でも工事が進んでいます。まずは構造補強から。

上の写真は2階の床部分です。

床部分を剛床(水平方向に変形しないようにする)にするため梁の上に構造用合板を張っていきます。

梁の架構に面を張ることで変形を防ぐ工法です。最近はこの方法が主流ですね。

昔からの工法は根太を使っていたので根太工法。

今回のような構造用合板などの面材を張る工法は根太を使わないのでネダレス工法と呼んでます。(剛床工法とも言いますね。)

張り終えるとこんな感じ。

以前より床の剛性は高まりました。構造計画としては2階の柱・壁の真下に1階の柱・壁があるのが理想ですが、1階と2階では間取りが違うのでなかなかそういうわけにいきません。

構造設計では力の流れを考えることが必要ですが、上階に受けた力を下階に流れるようにするためにも今回のおうちでは剛床は大切な役割を持ちます。

次は梁の補強。

構造計算によると、既存の梁せい(梁の高さ)では頼りない部分があったので梁も補強しています。

既存梁の下に材を入れて両側から構造用合板を釘打ち。

小屋梁部分に火打ち梁(斜めに入っている金物です)も追加。

右側の木の火打ち梁は既存のもの、左側のステンレス製は今回補強したものです。

筋かいを増設&既存筋かいに金物を設置。

柱にも金物を補強。

最近、TVで古家をリフォームする特集なんかを見てると、耐震補強そっちのけで壁紙や水回りだけの仕上げ部分(見える部分)をきれいにして完成みたいなのがよくありますよね。場合によっては柱が邪魔だから取り除いちゃったり。。。

きちんと構造計画してやってるのならいいのですが、そうじゃないならヤバいリフォームです。(きちんとしていない案件が世の中には本当に多いようです。)

あなたの命に関わります。

家族の命に関わります。

せっかくのおうちですから、安心して長く住みたいですよね。

 

今回のblogはここまでにします。

次回もぜひみてくださいね。