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暮らしづくり

断熱ってなんのため?─気持ちよく暮らすコツ─

はじめに

「断熱」は、家づくりの基本性能のひとつ。暑さ・寒さを防ぐだけでなく、健康・耐久性・省エネ・暮らしの自由度に直結します。
この記事では、断熱の役割やメリット、断熱材の種類、設計の考え方、そして断熱がもたらす“ちょっと自由な暮らし”までを紹介します。

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目次

  1. 断熱って何のためにあるの?
  2. 断熱性能が高いと、暮らしはどう変わる?
  3. 「断熱性能が高い=いい家」って本当?
  4. 断熱材はどんなものがあるの?
  5. わたしたちの設計で大切にしていること
  6. 断熱がもたらす、ちょっと自由な暮らしの提案
  7. 最後に──性能と感性の両方から考える

断熱って何のためにあるの?

住宅において「断熱」とは、外の暑さ・寒さを家の中に入れない、内部の快適な熱(冷気・暖気)を屋外に逃がさないために行います。
実際にはまったく熱を通さないようにすることは不可能です。できるだけ熱の伝達を緩やかにする施策をすることが断熱効果に影響します。
そのためには熱を伝わりにくくする材料である「断熱材」を施工したり、熱を伝えにくい窓ガラスやサッシを採用することも重要です。
断熱材や窓の仕様により、室内環境において外気の影響をどれだけ減らせるかに大きな変化をもたらします。


断熱性能が高いと、暮らしはどう変わる?

断熱性能が高いことは、暮らしが快適になるための手段の一つです。
夏は冷房が効きやすく、冬は暖房が効きやすい。つまり、夏は涼しく、冬は暖かい。
家の体積や熱の移動を上手に計画する必要がありますが、家庭用エアコン1台で家中快適、なんてことも可能です。
健康面では、部屋毎の温度差が少なくなることで「ヒートショック」のリスクを減らせます。
断熱性が高いことで結露を抑える効果があるため、カビ発生の抑制にもなります。(断熱性能に加えて室内温湿度の管理、換気計画、防湿層も併せて行います)
耐久面では、結露を防ぐことは構造体の腐食を防ぐことにもつながり、建物の長期使用を可能にします。
経済面では、冷暖房効率が良くなり、光熱費が抑えられます。
真夏・真冬では冷暖房の効いた部屋から移動することにもストレスを感じることもありますが、家中の温度が一定であればそれも起こりません。
また、断熱性が低い家だと足元と頭の高さでは気温が違います。(温かい空気は上へ上がるため)
足元は冷たいが頭の高さだけが温かいとぼーっとしてしまい不快ですが、断熱性が高い家だとそうはなりません。

単に暑い・寒いというだけではなく、人の活動にも影響を与えます
家の中の温度が安定すると、暮らしの心地よさがぐっと上がり、暮らしの質そのものも変わっていくのです。


「断熱性能が高い=いい家」って本当?

性能はもちろん大切です。基本的には、性能が高いほど快適だと言えます。
でも、私たちはこう考えています。

「数値だけが良くても、暮らし心地が良いとは限らない」

たとえば、断熱等性能等級が6や7(7は最上級)という数値は立派に見えます。
しかし、日射の影響はどうか、窓からの景色はどうか、生活動線はどうなっているか、触れる材質の質感はどうか、天井の高さはどうか、外観のプロポーションはどうか、地域の景観にどう影響するか、性能を重視するあまりおろそかにしているものはないか…。
高い断熱性能は夏や冬にその力が発揮されますが、冷暖房の必要ない季節でも魅力ある家になっているか、という視点が必要だと思います。
👉 大切なのは、数値の高さをどう暮らしに活かすか という視点です。


断熱材はどんなものがあるの?

断熱材の種類

断熱材は多種多様ですが、以下に主なものを紹介します。
一概にどれが良いというものではありません。それぞれの熱伝導率(熱の伝わりやすさを示す値)、使用場所や施工性、コスト等から総合的に判断してその都度検討して使用しています。

繊維系

  • グラスウール:鉱物繊維。安価で広く普及している。防火性・防音性が高い。防湿対策が必要。
  • ロックウール:鉱物繊維。グラスウールと特徴は似ているが、保管や配送はロックウールのほうが嵩張る。
  • セルロースファイバー:木質繊維。新聞紙由来。調湿性がある。防音性は優れている。

発泡プラスチック系

  • ポリスチレンフォーム(EPS/XPS):水に強く、断熱性が高い。主に床や基礎断熱に使用される。外断熱に使用することも可。
  • ウレタンフォーム(吹付け):すき間なく施工できる。気密性が高い。

自然素材系

炭化コルク、羊毛、木質繊維(ウッドファイバー)調湿性があり、環境への配慮にも貢献します。

用途・性能・コストの総合判断で選びます。


わたしたちの設計で大切にしていること

山猫百貨店では、断熱・気密性能をしっかり確保しつつ、木を中心とした自然素材や空間デザインとの調和を大切にした設計を行っています。

断熱やそれに関する私たちの考え方の基本は以下の通りです。

  • 断熱性能は、6地域(東京23区、大阪市、香川県など)において**断熱等性能等級6(Ua値0.46W/㎡K以下)**程度を目安に設計
  • 気密性能も重要視しています。構造材と外部の面材で気密を確保するボード気密を基本とし、内部では気密よりも防湿性を重視して防湿シートを使用

数値だけにとらわれず、「快適さ」「暮らしやすさ」を体感できる配慮
全体のデザインと性能、どちらも妥協しないことを心がけています


断熱がもたらす、ちょっと自由な暮らしの提案

家の中ではどこにいても温度差が少ないということは、家中がどこでも快適な空間になるということでもあります。
そこで私たちは、例えば、次のような暮らしを提案しています。

  • 廊下を読書
    廊下は通常、通路としての機能のみ。幅を少し広げて、椅子やクッションを置くだけで夏でも冬でも快適な読書スペースとして使用できます。通路を通路だけの用途にしてしまうのはもったいないです。
  • 玄関をリビングと一体にして、人が集まる空間に
    玄関と玄関ホール、ここはほとんど人が留まらない空間です。
    断熱性能が高ければ、どの季節でも玄関は快適です。
    玄関土間を広く計画すればリビングや応接スペースの一部として使うことが可能です。
  • 布団を好きな場所に敷いて眠る、「どこでも寝室」な生活
    寒い冬、暖房のある部屋でしか寒くて眠れない。そんなことはありませんか?
    家中が快適な温度であればどこで眠っても構いません。
    そのときの気分によってどこで寝ても構いません。例えば、今日は月の見える場所で。今日は廊下の片隅で。今日は本棚の近くで。
  • ワークスペースを階段下や玄関横に
    温熱環境が整っていれば、これまで寒くて使えなかった階段下や玄関土間なども、ワークスペースとして活用可能です。特に在宅ワークが増えた今、家の中の“すき間”空間を快適に使えるのは大きな利点です。
  • 「屋根裏部屋」を普段使いに
    従来は夏暑くて冬寒い屋根裏は、収納用途が一般的でしたが、高断熱住宅(屋根断熱が必須)なら普段使いの空間にできます。趣味の部屋や読書スペースに最適です。

👉 断熱性が高い家だからこそ、“この部屋はこう使わなきゃ”という固定観念に縛られない、自由な住まい方ができるのです。
高い断熱性能を確保し、それによって可能になる暮らしを考えていきたいです。


最後に──性能と感性の両方から考える

山猫百貨店では、性能を活かしつつ、 木のぬくもりや空間の“心地よさ”を感じる家づくりを大切にしています。

「性能の数値が高いからいいね」ではなく、「この家、なんだか気持ちいいね」と言っていただけるような、性能を確保したからこそ生まれる感覚に響く住まいを一緒につくっていけたらと思います。
“きちっとした性能”を確保しながら“ふわっとした心地よさ”のある空間をつくりましょう。


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FAQ|よくあるご質問

Q1. 断熱等性能等級はどれを目指せばいい?
A. 地域や暮らし方により最適解は変わりますが、6地域では 等級6(Ua値0.46以下) を基本としています。

Q2. 高断熱なら結露は起きませんか?
A. 抑えられますが、換気計画や防湿施工もセットで必要です。

Q3. どの断熱材が一番おすすめ?
A. 一概には言えず、部位・性能・施工性・コストを総合判断します。

Q4. 高断熱にすると光熱費は下がる?
A. 冷暖房効率が高まり、省エネ効果が期待できます。

Q5. 無料相談は可能ですか?
A. はい。初回相談は無料です。お気軽にお問い合わせください。

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