山猫百貨店一級建築士事務所の山根です。
歴史のある建築は各地に残されてますよね。
高層ビルが立ち並ぶ都会の街中にひっそりと和風の建築が残っているとなんだか嬉しく感じます。
大阪のビジネス街である淀屋橋・北浜周辺にある「適塾」もそのひとつ。
ここは、蘭学者の緒方洪庵が開いた塾で福沢諭吉も門下生だそうです。
以前は淀屋橋でも北浜でも働いていた僕ですが、適塾に入るのは今回が初めて。
この写真は、適塾の教室で使われていた部屋からの1枚。
奥に見える中庭は、光と風を取り込む先人の知恵です。
間口の狭い町屋にはよくありますね。
中庭は縁側でぐるっとつながっていて庭の景色を眺めながら奥の部屋へ行けます。
中庭奥の客座敷、応接間からの1枚。
中庭に面する部屋。書斎だそうです。
部屋と中庭の間には開口部(窓・戸など)があるわけですが、日本建築の見どころの一つは開口部だと思います。
景色を室内に取り込むために開口部を設けます。
その開口部をどこに、どんな形で、どうな素材で、…などの工夫が日本建築ではとても興味深いです。
この建物は塾としての用途だけではなく、家族部屋や台所、住み込みの塾生の大部屋、女中部屋などがあります。
2階へ上がる階段。急すぎて上りにくかったなぁ。
階段下は収納です。
2階の開口部から外を見ると…。
OLさんが歩いていました。
中にいるとここがビジネス街だということを忘れます。
「適塾」の参観料は大人260円。安い!!
淀屋橋駅からも近くて便利です。
安いといえば、適塾に行く前に喫茶店に寄りましたが、珈琲or紅茶にアイス最中が1つ付いて350円。
ここも歴史あるお店です。「ゼー六」さん。
アイス最中のアイスは、昔ながらのアイスクリンって感じ!!
最中を一口かじった写真ですみません。。。
古いものの良さを取り入れて、新しいものでも、どこかなつかしい。
そう感じられるものをつくっていきたいと思っています。