こんにちは、山猫百貨店一級建築士事務所の山根です。
今回は高松市内で工事が始まった住宅の現場レポートです。
完成するまでに何度かレポートしていきたいと思ってるので、興味のある方はご覧になってください。
土が見えている部分が今回の敷地です。
ここに、基礎をつくる準備をしていきます。
これを忘れちゃいけません。
これ、なんだか分かりますか?(図面の左に置いてある木箱のことです)
これは「鎮物(しずめもの)」といって、地鎮祭をしてくださった神社よりいただいたものです。
この土地を使うお赦しを地鎮祭で神様にいただき、この「鎮物」を基礎の下に埋めて工事の安全を祈ります。
神様、工事の安全と、これから住まう方の平安・繁栄をよろしくお願いします。
先ほどの「鎮物」はこの中に埋めてもらいました。
これは、基礎の下になる部分です。
表面をシートで覆っているのがわかりますね。
防湿シートと呼ばれるこのシートは、名前の通り地面からの湿気を建物内に入れないようにするものです。
防湿シートは重ね合わせてテープで止めます。きっちりやってくれています。
この住宅はベタ基礎ですのでこのシートの上に後々コンクリートが乗ってきます。
コンクリートを流す前には、鉄筋を組みます。
鉄筋は圧縮に弱く、引っ張りに強い。
コンクリートは圧縮に強く、引っ張りに弱い。
鉄筋コンクリートってのはお互いの弱点を補って強度を高めます。
職人さんが一生懸命つくってくれたので、問題ないかチェックしていきます。
チェックするのは設計監理者としての僕のお仕事。
では、一緒に確認していきましょう。
ここの鉄筋の間隔は、150mmです。
メジャーで測って、「よし、OK!!」。
立上り部分は、主筋は直径13mm、腹筋は10mm。「よし、OK!!」。
縦筋にはフックを付ける。「よし、OK!!」。
定着は鉄筋径の40倍なのでここは400mm必要。「よし、OK!!」。
かぶり厚さ(鉄筋の表面からコンクリートの表面までの距離)もとても重要なので、チェックチェック、チェーーーック。
こうやって、鉄筋の径や間隔、定着長さ、かぶり厚さ等々すべて見ていきます。
基礎の職人さん、きれいにやってくれていました。
補修は、防湿シートが少しやぶれているところがあったのでテープを貼ってもらいました。
配筋のほうは問題なし。きっちりやってくれる職人さんでよかった~。
そのあとは基礎配筋の検査。
左から、現場監督の田中建設さん、検査員さん、設備業者さん。
設備業者さんは「さや管」を取り付けてくれています。
今回はさや管工法です。後々の配管の更新にメリットがあります。
検査も問題なく合格。
検査後に検査員と雑談をしていると、「コンパクトでよく考え込まれたいい設計ですね。」と。
いやぁ~、そうなんです。いろいろと結構評判がいいんですよ、この家。
褒められると嬉しいもんですね。
基礎配筋が終わったので、この後はコンクリートが流し込まれて基礎が完成します。
今回はここまで。
またレポートしますのでお楽しみに。
次は大工の出番です!!