着工してまず取り掛かるのは基本的に基礎工事です。
掘削→砕石敷→捨てコン→配筋→型枠組み→コンクリート打設、といった流れです。
コンクリート打設前はこんな状態です。
配筋が終わると監理者として図面と相違がないかチェック。
けっこう見るところたくさんあるんです。
鉄筋径はOK?
鉄筋の本数・間隔はOK?
立上りの位置はOK?
開口部の位置・補強筋はOK?
コーナーやスリーブ部分の補強筋はOK?
かぶり厚さはOK?
定着長さはOK?
防湿シートのやぶれはない?
そのほかも細かくチェックしています。
かぶり厚さOK!!
立上りの位置OK!!
基礎形状・鉄筋径OK!!
配筋のピッチはOK!!
こんな感じでチェックしています。
職人さんが丁寧に工事してくれて、現場監督さんが現場をきちんとチェックしてくれても、あるんですよね、たまに見落としが。
なので工事監理者(たいがいは設計者の仕事です)として気を引き締めてチェックしています。
後日、瑕疵担保履行法の検査に合格してコンクリートを打設しました。
コンクリート打設のあとは養生期間をとって、土台敷。
今回は床下断熱という断熱工法です。
土台の間に断熱材を敷き詰めていきます。
土台の下は空気が通るように通気パッキンというものが入っています。
(玄関土間は気密パッキンという通気させないものが入ります。)
ここでちょっとしたこだわりですが、土台と断熱材の間に気密テープを貼っています。(写真は僕の手です。ちょこっとですがお手伝い中。)
どれだけ断熱材のグレードが高くても、断熱材の厚さが十分でも、気密性が悪い(外気に通じる隙間が多い)とエアコンの効きも悪く、計画的な換気もできませんからね。
これは途中の写真ですが、縦横すべての土台と断熱材の間に気密テープを貼りました。
畳リビングの家は大壁(柱が表面に出ない工法)ですが一部柱が見えてくるところがあります。
そのうち、リビングに出てくる2本の柱はお施主様、工務店さんと一緒に材木店さんで選びました。
桧の丸柱もいいなぁ、ブビンガ(樹種)も面白くていいなぁ、などいろいろ悩んだ挙句、杉の角材のに決定。
柾目がきれいです。
見える(見せる)ところはこだわって選ぶようにしています。
お施主様も一緒に選ぶと家づくりの思い出もなりますしね。
僕も、木が好きなので楽しいですし(笑)
見えないところは耐久性や構造的に支障なければ高いものを使う必要はないと思っています。
今回はここまで。
次回は上棟からのレポートをお届けします。