―『畳リビングの家』― 上棟~石膏ボード張

山猫百貨店一級建築士事務所の山根です。
今回のblogは上棟から。        

上棟は1日で(大きい家だと2日になることもあり)骨組みが出来上がります。
大工さん、この日は数名集まって一気に建てていってくれますがやはり上棟は大変だそうで、終わるとくたくたになるそう。。。

柱は杉無垢材。
梁は杉無垢材と米松無垢材、一部集成材も使用しています。
柱に貼っている黒いテープは気密用です。
(下の写真がそのテープ。厚みがあり弾力性があります。)


このテープが構造用面材との間でパッキンの役割をしてくれて気密性の向上に役立ちます。

柱や梁に紙が巻かれているのは化粧(できあがったときに見えてくる材)となるところ。

この日は、写真でわかるように天候が悪く。。。

上棟してすぐにブルーシートで被われました。


祝・上棟です。
ブルーシートで綺麗な軸組が見えないのは少し残念ですが、仕方ないですね。

上棟式は後日行いました。

棟梁が祝詞をあげています。
この先もまだまだ完成までは長い道のりですが、上棟すると一つの節目を迎えた気分になりますね。


上棟時に柱に貼っていた気密のための黒いテープ(パッキン)を土台・梁等にも張って、その後構造用面材(今回はダイライトという商品を使用)を張ります。
これで壁からの気密性を高めて隙間風をできるだけ少なくします。
気密性を高めるには設備配管や窓廻りなどの細かいところにも気を使う必要があります。

今回は床断熱という計画で、床下空間は断熱的には外、という環境です。
この床下空間からの空気の行き来も極力なくしたいので柱まわりにはシール処理してもらっています。

↑構造用面材が張られたところ。


小屋裏はこうなっています。
構造用合板を2階梁上に施工して、防湿シートを貼っています。
その防湿シートの隙間はテープを貼って気密性をアップ。
細かい作業が性能に結びつきます。
職人さんからすると手間が掛かる作業ですが、これが暮らし心地に関わるんです。

屋根にはアスファルトルーフィング(防水材)が貼られていました。

構造金物も取り付けられ、

断熱材も施工。
今回の計画は壁・天井に高性能グラスウール。
どちらも↑の写真のような袋に入っていないグラスウールで、この内側に防湿気密シートを貼って室内の湿気を壁の中に入るのを防ぎます。

  壁・天井に石膏ボードが張られると次は階段がついて、造作工事へ。



今回のblogはここまで。
次回は造作工事から仕上工事、完成までを書きたいと思います。