―「つづく家」― 下地~仕上編

「つづく家」の現場レポートも最終回。
断熱工事が終わり、下地・仕上工事までを紹介します。


床、壁、天井は断熱材と防湿シートがしっかり施工されたので、続いて仕上げに入るために石膏ボードを張っていきます。
建具枠も付いています。

写真の上のほうに見える筋が入っている木材は、鴨居です。
こうするとすっきり見えるんです。
完成すると、↓こうなります。

わかります?通常の鴨居より溝が目立たないのですっきりしてます。


先ほどの鴨居の写真の下の方には太くて長い管が。
大蛇みたいですね。

その近くにはこんな機械が。

天井にはまた別の管。
実はこれ、ダクト式第一種換気と呼ばれる換気システムです。
この「つづく家」では給気・排気とも強制的に(機械で)換気する計画なのですが、1階天井裏には写真のようにダクト(管)が通っています。
外部の新鮮な空気がこのダクトを通って各居室(リビングや寝室など)に運ばれて行きます。

さきほど床にあった機械も天井裏に設置します。
この第一種換気システムは熱交換ができるので室内の温熱環境にとっても良いです。


下地工事が終わる頃には仕上材も決めてしまいます。
上の写真はお施主様と和室のしつらえを決めているところです。

和室の床柱は材木屋さんに実際見に行きました。


お施主様も一緒に選んでこの曲がった木材に決定。
サルスベリという樹種です。


ちょうどサルスベリをお施主様と見に行っていたとき、現場には杉の床材が納品されたとのことだったので見に行きました。
床は足触り抜群の杉材(吉野杉)です。
基本的に節の少ない部分を玄関に持って行ってもらいます。


庇の工事も進み、

庇下に土間コンクリートを敷いて、どんどん完成に近づきます。


内部では仕上工事も進みます。
壁は珪藻土クロスを採用しました。


この写真は気密測定の写真です。
リノベーションなので気密施工がとても難しいですが、C値1.0以下を確保できました。これは夏見工務店さんと職人さんのおかげです。
先ほど出てきた曲がったサルスベリも写ってますね。

床・壁・天井の仕上げが終わって建具を設置するとついに完成!!
耐震性も断熱性も向上させたリノベーション工事も無事終わりを迎えました。
完成写真はこちらからどうぞ⇒(https://yamaneko-dept.com/works/tsudukuie/)