こんにちは、山猫百貨店一級建築士事務所の山根です。
滋賀県大津市で戸建住宅のリノベーション計画が進行中です。
まずは簡単に概要を。
この家は中古住宅(空き家)として販売されていました。
平成6年(1994年)築、2階建て・延床面積30坪程で、日当たりが良く、庭に植栽がたくさんあるお宅です。
それを今回のお施主様が購入。
耐震性・断熱性を含めた改修&増築によって、新しい家族の暮らしが始まることになります。
暮らす人が変わり、住み継ぐ。
家の中と、外の庭をつなぐ。
庭を通して地域とつながる。
建てた当時のままではなく、家自体の性能・住みやすさも次の時代へつづく。
そんな想いから「つづく家」と名付けました。
さて、建築物を建てるときに必要な法的手続きをご存知ですか?
建築物を建てる場合、建築確認申請をして、法的な審査をクリアの後、着工となります。
竣工後には建築確認申請通りのものが施工されているかの検査(完了検査)を受け、合格するとその建築を使用することができます。
(建築中に中間検査が必要な場合もあります。)
・・・が、今回のお宅は竣工後に完了検査を受けていません。(これは違法行為です!)
残念ながら、昔は完了検査を受けずにお施主様に引き渡していた住宅がたくさんあったようです。
そういう物件は増築etcをする際にめんどうな手続きが必要になるので要注意ですね。
場合によっては増築etcの申請が通らない、なんてことも。。。
今回は購入前にお施主様から相談を受けていたので、行政と協議し手続きを確認の後に購入を決めています。
平成6年(1994年)築、ということは新耐震基準だな、耐震改修はいらないよね?と思った方は、こちらのblog(「新耐震」なら大丈夫!?「旧耐震」と「新耐震」)もご覧ください。
大津市は温暖地ですが、冬はかなり冷えますので室内で快適に過ごせるよう断熱・気密性のグレードアップもかかせません。
今回は断熱・気密施工が得意な夏見工務店(滋賀県栗東市)さんに施工をお願いします。
先日、お施主様が土地建物の購入手続きを終え、調査のために建物の一部解体が行われました。
解体しないとわからない壁の中や床下をチェックして、改修・増築を行います。
その模様は次回のblogで。
それでは、また。